本ページは、2026年7月3日に開催された第76回日本病院学会 ランチョンセミナーのレポートです。
- 令和8年度診療報酬改定は全体+3.09%に対し外来・在宅は-0.15%。物価対応料(初診2点・再診2点)やベースアップ評価料の正確な算定が経営の鍵となります。
- マイナ保険証利用率30%以上等を要件とする「電子的診療情報連携体制整備加算」や「特定機能病院等紹介患者受入加算(60点)」など、医療DXと外来機能分化への対応が急務です。
- 固定費増への懸念に対しては、日医標準レセプトソフト(ORCA)連携の電子カルテ「医師協Zebra」等の活用による請求精度向上と業務効率化が有効な解決策となります。
今回の診療報酬改定では、全体改定率+3.09%(賃上げ分+1.70%、物価対応分+0.76%等)が掲げられた一方、外来・在宅は-0.15%の改定となりました。
レセプトの請求漏れは直ちに収益悪化に直結するため、初診2点・再診2点が設定された「物価対応料」や、40歳未満の医師・事務職員まで対象が拡大された「ベースアップ評価料(初診17点/継続23点等)」の算定体制を速やかに整えることが重要です。
医療DX推進と外来機能分化への対応策
医療DX関連の評価として「電子的診療情報連携体制整備加算」が新設され、マイナ保険証利用率30%以上や電子処方箋対応などの要件に応じ加算1(15点)〜加算3(4点)が設定されました。また、400床以上の病院等との連携を評価する「特定機能病院等紹介患者受入加算(60点)」や「連携強化診療情報提供料(150点)」を活用し、かかりつけ医機能を明確化した地域連携モデルへの移行が求められます。
電子カルテ・ORCA連携による現場負担の軽減
クリニックが抱える人手不足と事務負担に対し、全国医師厚生会の「医子教ゼブラ(インサーバー型/クラウド型)」は、日医クラウドWeb ORCAと連携し、入力・請求ミスの低減と業務の脱属人化を実現します。
IT導入補助金を活用した初期コストの圧縮や、電子処方箋対応に向けた段階的移行もサポートされています。
Q. システム保守料やセキュリティ対策など、医療DXに伴う運用固定費の増大にはどう対応すべきでしょうか?
A.レセコン等の保守費用は汎用機器と異なり不可欠な投資です。
院長自身がシステム管理を行う場合の時給換算コストや作業負担と比較し、外部委託や補助金を活用して人的ミスの削減・業務脱属人化を図る費用対効果を見極めることが重要です。
複雑化する制度改定への即時対応と医療DX化は、単なるコスト増ではなく、スタッフの負担軽減と質の高い医療提供を両立させるための戦略的投資です。
ソラストは、医療事務の専門ノウハウと最新のDXソリューションを融合させ、クリニックの増収増益と現場の業務効率化を強力にバックアップいたします。
- 令和8年度診療報酬改定に伴う、自院への影響や具体的な対策を振り返りたい方
- 医療従事者の人手不足や採用難に悩み、医療DXや外部資源を活用した「業務効率化」を推進したい方
- 電子カルテの導入・見直しやORCA連携、クラウド化による医療DX対応に興味がある方
- 地域医療を強化し、持続可能な一歩を進んだクリニック経営のヒントを得たい方
令和8年度診療報酬改定の施行から1ヶ月余りが経過しました。今回の改定では、医療従事者の賃上げや働き方改革への対応が強く求められる一方で、医療DXの推進や地域連携の強化といった、次世代のクリニック経営を見据えた多角的な取り組みが不可欠となっています。
本セミナーでは、全国医師厚生会(サンシステム株式会社)の共催のもと、有限会社メディカル・サポート・システムズ代表取締役社長の細谷邦夫先生をお招きし、今回の診療報酬改定の本質的な振り返りと、これからの時代に求められるクリニック経営・地域連携のあり方についてご講演いただきます。
また、クリニックが直面する「人手不足」や「受付・事務負担の増大」という課題に対し、医師協推奨の「Zebra for Cloud-Karte」をはじめとする電子カルテ・医療DX対応の具体策をご紹介するとともに、ソラストの現場伴走力を掛け合わせたクリニックならではの業務効率化アプローチや、外部リソースの活用法についても分かりやすく解説いたします。
| プログラム内容 |
【特別講演】令和8年度診療報酬改定の振り返りとこれからの医療経営(講師:有限会社メディカル・サポート・システムズ 代表取締役社長 細谷邦夫先生) ・共催2社の支援サービスのご案内(全国医師厚生会/株式会社ソラスト) |
|---|---|
| セミナー名 | 「令和8年度診療報酬改定の振り返り ~地域連携と医療経営・医療DXによる業務効率化~」 |
| 開催日時 | 2026年7月14日(火)13:00~14:15(終了時間は変更の可能性がございます) |
| 開催方法 | Webセミナー(Zoom配信) |
| 対象 | クリニックの院長・理事長および経営層の皆様 |
| 参加費 | 無料(事前登録制) |
| 登壇者 |
細谷 邦夫先生(有限会社メディカル・サポート・システムズ 代表取締役社長)
平成3年 東洋大学経済学部卒
平成3年 湘南鎌倉病院(現 医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院)入職、総務課、医事課外来・入院係主任を歴任 平成11年 株式会社アイチ医事センター入社、インストラクター係長 平成13年 株式会社東日本メディコム入社 平成14年 有限会社メディカル・サポート・システムズ 代表取締役社長 平成19年 豊橋創造大学短期大学部 医療事務ユニット専任講師 平成27年 豊橋創造大学 産業・政策研究所 客員准教授 平成28年 株式会社メディカスタッフプロモーション取締役 令和元年 株式会社MMS(佐久間賢一代表)、株式会社KMS(近藤朋胤代表)と共同で診療報酬改定チーム「MSG」設立。医師のための適切な診療報酬解釈の伝達に取り組む。 有限会社メディカル・サポート・システムズでは医療事務勉強会、レセプト精度チェックなどの医療機関への個別コンサルティング・勉強会、また医師会等でのセミナー、講演会なども開催しています。 【その他】 社団法人世田谷区医師会 レセプト点検アドバイザー オルカサポートセンタ チーフ医事会計コンサルタント 公益社団法人 日本医業経営コンサルタント協会神奈川県支部長 一般社団法人医療秘書教育全国協議会 医療秘書教育学術研修委員 複数の製薬企業の診療報酬算定アドバイザー 株式会社エーアイエス 医療事務顧問 【著書等】 患者さんと共有できる 診療所外来点数マニュアル(じほう社)、月刊保険診療(医学通信社)の連載、日経ヘルスケア「診療所経営駆け込み寺」、「医療従事者のためのわかりやすい公費負担の知識(ナツメ社)」等 近年は診療報酬のみならず各種法令も大きく変わり、診療報酬では診療とは直接関係のない医療DX推進体制整備加算やベースアップ評価料なども導入され、医療事務現場の方々は最新の情報を得ることができているでしょうか? 世田谷区医師会医療保険相談室を始め、各地の医師会等でのセミナー等を通じて、400床規模の病院から診療所までレセプト点検や医療事務の勉強会を行い、“根拠に基づいた請求”を実践し、数々の医療機関の増収・増益に寄与しています。また医療事務コールセンターでは現場レベルでの疑問に答えてきたノウハウにより、「聞きたいときが知りたいとき」の事務員さんへの良きアドバイザーを目指しております。 |
| 主催 | 株式会社ソラスト、全国医師厚生会(サンシステム株式会社) |




